研究の実施項目

「建物ドック」・「建物トリアージ」による都市機能のレジリエント化

建物ドック

  • 建物の性能(耐震性)評価と対応策を提示「建物ドック」
  • 検証用実験ユニットによる被害再現実験、人的被害検証
  • 被害予測・地震対策法の提示
  • 家具等固定性能
  • 地震被害対策技術(革新的技術)等の検討
  • 地震対策普及啓発

建物トリアージ

  • 画像・音響データ等を用いた被害判定法
  • 継続利用・自主避難、復旧リソースの把握を考慮した被害把握

研究の実施事項(2023~2029)

以下の「7つの項目」を実施して、研究を推進しています。

研究全体計画の検討、研究体制の構築

首都レジの成果の発展と、都市災害を考慮した研究計画の検討

室内空間研究会の継続と拡張(WG等の設置)

画像・音響データ等を用いた環境把握、被害判定法の検討(高度化)、被害度の指標の検討

初期環境(状態)把握の検討、画像・音響データ等からの被害判定法の高度化(変化量の算出)

センシングによる判定と被害度(人的感覚)の相関性の検討(被害度指標)

検証用実験ユニットによる被害再現実験、人的被害検証の検討

再現環境の検討、層間変形による検証法の検討(応答解析と振動実験の(リアルタイム)ハイブリッド実験手法の検討)

人的被害・影響に関する検討(E-ディフェンス実験とAR・VR等の融合検証)

復旧リソースの算出方法の検討

復旧に関わるコストを共通指標として算出する(被害=>コスト)実験時の復旧コスト調査

地震被害対策技術等の検討

家具等固定性能(住居全体・個別家具固定しやすさ、賃貸物件等のソフトをレベル分け。付加的指標(搬入しやすさ)、実施可能機関の提示、格付け)の検討(フェーズフリー)

革新的地震対策技術の検討(絶対(空間)免震、の検討、アクティブ、セミアクティブ免震)

被害予測・地震対策法の提示に関する検討

室内(居室)空間での被害予測・対策法の提示アプリ(サイト)等の検討。

地震対策普及啓発活動(実験データによる体験型システム)

BIMなどのデジタル技術を活用した提示方法の検討

都市災害への拡張検討

日常との融合(防犯カメラ、見守りカメラ等との融合)

市中カメラ等を活用した都市エリアへの被害把握への拡張

複合災害(風水害)への拡張

研究の一例

試験体搭載写真(内装施工前)
試験体搭載写真(内装施工後)

試験体ユニット

床伏図
床伏図
イメージ図
イメージ図
主要部材
部材寸法 材料
φ355.6×19 STKN490B
H500×200×10×16 SN490B
小梁 H350×175×7×11 SS400
スラブ t=150

室内~都市災害マルチモニタリング 状態変化・被害把握の研究開発